そらまめの雑記

本などで学習した内容のアウトプット・好きな事や物・日々思ったことなどを書いています。

成功の反対は失敗だけ?

こんにちは、そらまめです。

 

今回のお話は反意語の見方について書いてみたいと思います。

 

「成功」の反対は「失敗」で、「賛成」の反対は「反対」である、というのが一般的な反意語ですが、見方を変えてみると成功と失敗の場合は、「行動している」か「行動していないか」、賛成と反対の場合は、「意思表示している」か「意思表示していない」かに分けることも出来るのではないでしょうか?

例えば、成功と失敗ですが、両方とも成功を目指して「行動」しています。この反対は成功したいけれども勇気を出せずに「行動できない」ということにはならないでしょうか?よく「成功は失敗の母」などと言われるのは、こういうところにも一因があるような気がします。1990年代を代表するサッカー選手のロベルト・バッジョは「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気のある者だけだ」という言葉を残しています。この言葉も行動する、行動しないをよく表している言葉だと思います。

賛成と反対も同様に考えてみると、両方とも自分の意見をもって「意思表示をしている」のと、この反対は「意思表示をしていない」ということになります。少し乱暴な考え方になりますが、ある件に関して、ちゃんと考えているか、無関心かという風にとることも出来るのではないでしょうか?この場合、反対派を説得するのは大変ですが、少なくとも意思表示をしてくれてはいるので、交渉の余地はあるように思います。しかし、明確な意思表示をしていない人達はつかみどころがなく、最後まで交渉が難航する可能性があります。

この考え方を応用すると、「新しいアイデアを創造的に生み出せる人」と「文句ばかり言っている人」というのも見方を変えてみると、「現状に満足していない」と「現状に満足している」というように分けることが出来ます。つまり、実は「不平不満ばかりの人」はそのエネルギーを前向きに使えば、実はアイデアマンに変身する可能性があるという事です。

この例に関しては実際に私は体験しています。私の勤めていた会社には、給与等の待遇に不平不満を云いながら、売上を伸ばせば給与等の待遇もよくなると思い、様々なアイデアをだし、業務の改善を行った人がいました。しかし、会社の上層部は彼を評価することはなく彼の待遇は変わらないままでした。結果彼は失望し、不平不満を言う事もなくなりましたが、アイデアを出すことも無くなってしまったのです。非常に惜しい事をしたと今でも思っています。私の上層部への進言が足りなかったのかと今でも後悔しております。

往々にして組織というのは、斬新なアイデアや創造性を求めるといいながら、「不満だらけの人」を排除し、「協調性のある人」を登用していきます。これがいかに矛盾しているかという例になるかと思います。

皆さんの会社ではこの様なことが無いように、しっかり上層部への進言や評価を行ってあげて下さい。大変なアイデアマンというものは非常に得難いものです。彼は元気かなー。