そらまめの雑記

本などで学習した内容のアウトプット・好きな事や物・日々思ったことなどを書いています。

自分は特殊?

こんにちは、そらまめです。

 

今回のお話ですが、例えば自分が悩みを抱えている時に、それを友人などに相談した処、友人は「Aさんも同じ悩みを抱えていて、○○の様に解決したよ。」などという話を聞いた時に、「自分の場合はもっと特殊なんだ、それでは解決しない。」と思った事はありませんか?

人間は「自分は特殊だと考えてしまう」習性をもっているそうです。

人間の思考の基本として「相違点と共通点を見極める」、そして「物事の共通点を見極めて関連付ける」というものがあります。

この思考を阻害する要因の一つが「自分は特殊だ」という習性の様です。

これは、「個人の問題」のみならず、会社等の組織やそれらの集団としての「業界」というレベルでも、同じことが起こっています。「自分の会社は特別だ」とか「自分の業界は特殊だ」という話もよく聞きますが、これも第三者が客観的に思っている実態以上に、当事者は強く思いがちの様です。

「自分自身」や「自分の経験」というのは、一般化するのが最も難しいです。

この傾向を逆の立場で考えると、私達は他人の話を聞いている時には、相手の話をかなり一般化して聞いてしまっている可能性があります。

気を付けたいのが、相手の悩みや愚痴を聞いている時です。相手は「自分は特殊だ」というバイアスのかかった状態で話しているのに、聞いている自分が一般化して聞いてしまっていると、そこにお互いの気持ちに齟齬をきたすケースが出てしまいます。

そうならない為に、聞くときには相手は「自分は特殊」と思って話していると感じ取り、解決するために自分の中で一般化をし解決策を見出せたら、今度は、相手の立場に立って具体化して話をしてあげるというプロセスが必要になってきます。

そう考えると、人の悩みや相談に乗ってあげることがいかに難しい事かということが分かります。きっと、人の相談に乗るのが上手い人というのは「頭の柔らかい」人だと思います。

本などを読んで、そこから学びを得ようとする時、必要になるのは「自分との共通性」を見つけることになりますが、そこで、「これは特殊なケースだ」とか「自分には当てはまらない」と思った瞬間に学びや気付きが無くなってしまいます。そうならない為に頭を柔らかくして、「実は自分にも同じことが当てはまるのではないか」という考え方をする必要があると思います。

難しくはありますが、上手く特殊化と一般化を使い分けていきたいです。